富士山噴火 浜岡原発事故 南海トラフ巨大地震での「最悪のシナリオ」 Xデー [話題の記事]
富士山ひび入れば噴火?
世界遺産の富士山は、巨大地震の強い力で内部にひびが入ると、そこから爆発的な噴火を起こしかねない状態だとする分析結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがまとめた。
直近の噴火は関東地方にも大量の灰を降らせた1707年の宝永噴火。
チームは現在の富士山が、この噴火の直前と似た状況だと推定。
約300年間マグマがたまり続けているとし、警戒を呼び掛けている。
富士山の地下には、マグマが通った後に冷えて固まってできた硬い岩脈が多数走っている。
たまったマグマやガスが閉じ込められた状態で、地震などで一気に噴出するかもしれないという。
静岡県では巨大地震が起こった場合に備えて、富士山の噴火、浜岡原発の事故など複合的な被害を想定した被害予想をはじめた。
巨大地震、津波、噴火、原発事故、これらが重なってしまったらどうなるのだろうか。
迫りくる巨大地震
1498年、今から約500年前に発生した明応地震は、日本で起きた過去の巨大地震の中でも最大クラスの規模だったと言われている。
推定マグニチュードはM8.2~8.4。東日本大震災のM9.0には及ばないものの、東海沖を震源とする大きな揺れは巨大津波を巻き起こし、東海地方を中心に甚大な被害をもたらした。
静岡県の汽水湖(海水と淡水が混ざり合う湖)として有名な浜名湖もこの地震をきっかけに海と湖がつながり現在の形になったとされ、その当時の浜名湖は海岸から3kmは離れていたというから、とてつもない津波が襲ったことが想像できる。
津波の恐ろしさは、東日本大震災で皆さんも十分に御存知だろう。宮城県や岩手県の様々な街があっという間に飲み込まれたが、明応地震の場合は、町や港を襲っただけでなく、浜名湖と海を隔てていた陸地まで削り取ってしまったというわけだ。
この明和地震というのが、まさに現代でも被害が懸念されている南海トラフ地震である。
「最悪のシナリオ」
巨大地震、海岸を3km以上もさかのぼる津波、誘発が懸念される富士山噴火、原発事故、すべてが重なってしまった「最悪のシナリオ」になってしまった時いったいどうなるのでしょうか?
国は防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループの中で
東海地方が大きく被災するケースの被害予想を、全壊及び焼失棟数:約954 千棟~約2,382 千棟、死者数:約80 千人~約323 千人としているが、「最悪のシナリオ」となってしまった場合、これ以上の被害が発生するのではないか。
いつ起こるか分からないだけに、他人任せではなく一人ひとりで「最悪のシナリオ」を想定した対策していくことが必要だ。
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